坂本龍一氏と福岡伸一氏の対談から知のシャワーを浴びた〈健康音楽〉。
2016/10/13
恵比寿で行われた坂本龍一氏主催の
音楽・健康・笑いが合体した
イベントにいってきました。
大病からの復活された教授、
お元気そうで何よりでした。
生物学者の福岡伸一氏との
対談がすごく面白かったです。
生物学的な知見がほぼ無いので
どんな話を聞いても興味深く聞こえます。
■ビックス粒子(神の粒子)
言葉が規定できないものが
地の部分に影響を与えている
■脳と末梢神経は相互に関わりあっている
SF映画のように水槽に脳だけ入った状態でも
単体では機能しない。
■動的平衡
細胞は常に壊さている
出来立てなものをスピーディーに作り変えている
身体は流体であり3ヶ月後の自分は
全く別の個体である
■排泄物は食べ物でなく
細胞の残骸・分子が捨てられてる
食べ物を食べても重量変わらない
消化管 (小腸の一番上)の細胞が
一番入れ替わりが早い
※シェーンハイマーの実験
■健康・不健康の境目は明確に存在しない
■言葉による記号化により
〈私がわたしである〉自己同一性を保っている
本来、動物は約束を守らない・責任が無い
楽しい思い出はアップデートされて
美化される(電流が太く流れる為)
■人間は管・ちくわである
■記憶≠ビデオテープ 記憶物質みたいなものは無い
山手線に例えると
駅(分子)は入れ替わるが線路(シナプス)が変わらないことで
記憶が保持されている
※対談内容と相違がある可能性ありますが、その場合は筆者の責任となります。ご了承ください。
特に『動的平衡』という概念が興味深かったです。
昔、イチローが安打数を重ねていても
翌年に打撃フォームを変えていたのを不思議に思っていました。
最上の結果を出すために、目に見えた瑕疵は無くとも
少しずつ変容が必要だったという事ではないかと合点がいきました。
変化することを恐れない、むしろ
変わらないことに危機感を抱く必要があるなぁと
再認識しました。
あと、社会性を維持していくことも勿論大事ですが
もっと動物的・本能的な感覚に寄り添っても良いのではと
思った次第であります。
T.HASE拝。