ジブリの大博覧会を見に六本木ヒルズへ
2016/10/12
「ジブリの大博覧会」入場料が異例の値下げ! 鈴木P「わがままでごめんなさい」
そもそもこのニュースでジブリ展示会が六本木ヒルズで行われるのを知った訳ですが
鈴木敏夫プロデューサー(以下、鈴木P)は
本当に話題作りが巧みです。これ確信犯でしょう、たぶん。
”映画みるのと同じ1,800円にした”という憎い演出で
誰もが損しない話題を提供することで見事な宣伝効果を生み出しました。
そして展示会自体も鈴木Pを軸にしたものとも取れる内容にもなっていました。
宣伝のコピーワークに関する資料が多かったのですが、
宮崎駿監督とコピーライターの糸井さんとの間に挟まれて
鈴木Pが悪戦苦闘する様子が伺えます。
それはまるで〈広告主⇔広告営業⇔クリエーター〉の関係性のようです。
未熟な営業だと、クライアントとクリエーターの
板挟みになり完全にマッチポンプと化します。
鈴木Pは、監督の心変わりしやすい性格も把握した上で
糸井さんにより良いコピーを創作してもらうよう
謙虚な低い姿勢で的確な指示出し(時にダメ出し)をしています。
手紙(FAX)による修正催促の文章が
手書きで丁寧且つ独特の書体でほっこりするんですよね。
気遣いがあり ”よし、もっと良いコピー書いてやろう” という気になる。
泥臭い繋ぎの仕事でも楽しんでいる姿勢が伝わります。
人に動いてもらうのには、理に適っていることが大前提ですが
快く引き受けてもらう為に、情に訴える努力も必要なのだと
改めて感じ入りました。
そして、いくつかの候補の中で世に出ているコピーが
やはり洗練されたものになっており、心に刺さります。
妥協なき産物、プロの仕事に触れ刺激をもらいました。
T.HASE拝。