『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方(森岡 毅 著)』を読んでUSJ爆上げの理由を知る。
2016/11/27
『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門(森岡 毅 著)』
仕事・会社の在り方を考えるという意味で
非常に興味深かったです。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は11月2日、2016年10月の入園者数が175万人を超え、過去最高を記録したと発表した。当月の入園者数は史上初めて東京ディズニーランド(TDL)を抜いたようだ。(リンク先より抜粋)
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンですが、営業は絶好調のようです。
「映画の専門店」から「世界最高のエンターテイメントを集めたセレクトショップ」へ脱皮させる。映画だけにこだわらず、アニメやゲームなど多くのジャンルからブランドを投入。(文中より引用)
コンテンツの分野を映画に括るより、エンターテイメント全般にパイを広げた方が
集客が見込めるというのは理論的には正しいのですが、
これが中々できることではないのです。
会社の根幹に関わる部分を触る訳ですから、
軸がブレてとっ散らかる可能性もあり得る。
会社の方向性を変えるリスクをとりながら、
戦略の正しさを信じて貫く、覚悟のほどが問われます。
転換を図る必要があることが分かっていても踏み出せない
会社が多い中(弊社も多分に漏れませんが)、
USJの攻めの企業姿勢は見事としか言いようがありません。
文中では「消費者視点」「数字を読む」「心のインサイトを突くこと」の重要性を
様々な事例を挙げて説明されています。詳細は書籍に譲りますが、
自身の提供するサービスを如何に第三者視点で
客観的に捉えることができるか、仕事人として問われます。
設備投資費を使わずに劇的に集客を伸ばす為、
統計的に10月前後に伸びしろが大きいことに着目し
「ハロウィン・ホラー・ナイト」のプロダクトコンセプトが生まれたとのこと。
必ずしもハードやお金に頼らなくても人間の知恵だけで場外ホームランを打つことは可能(文中より引用)
今でこそハロウィンはすごいムーブメントになってますが
つい5〜6年前までは日本でここまで大きな市場規模じゃなかったですからね。
分析⇒アイデアを生み出す事が本当に重要です。
考えなしに道を行くのは非常に危険。常に思考を巡らす必要が在ると心しました。
毎年チケットの値上げが敢行されてることについては
疑問だったのですが腑に落ちました。
業界の盟主であるTDRの初動時のチケット価格設定が低かったことで
多くの遊園地の閉鎖を間接的に誘発した感は否めません。
あと、弱点の克服について
すぐに変われないことを最初から折り込んで覚悟を決める
という一文はピンときました。
自分の場合で言うと、文章を書くことは(つまりこのブログ)
決して得意なことではないのですが
意識変化と行動変化のタイムラグに耐えて継続していく所存です。
T.HASE拝。