『直撃 本田圭佑(木崎伸也 著)』を読んで駆り立てられる衝動。

      2016/12/09

 

以前、スポーツライターが紡ぐ言葉というエントリーを書いたのだが、

取り纏まった木崎氏の著作が出たので読みました。

 

概ね、Numberで目にしたことのある原稿だったので

ざっと読み進めていたのですが、

エピローグに注意を惹かれました。

木崎氏が新メディアの立ち上げを決意された箇所。

 

本田(以下、敬称略)の凄いところの一つとして、

周囲への影響力の強さが挙げられる。

 

長友も本田と同様、

会社を設立して事業をスタートさせている。

少なからず、本田の強烈な行動・言動の数々

触発された部分はあったのではないか。

今まで日本のサッカープレーヤーが

現役選手でありながらスケールのある

経営に携わるという概念はなかった。

 

常識を打ち破っていく胆力には畏敬の念を抱くと共に、

自分自身への叱咤にもなり刺激となります。

 

 

このインタビュー集で繰り広げられるのは

正真正銘、ガチンコなプロレスです。

茶番めいた勝負事を揶揄を込めて

プロレスと評することがままありますが、

それとはまったく趣を異にします。

 

プロフェッショナル同士の

コミュニケーションにおける

レスリング

取材という名のギリギリの真剣勝負です。

 

まるで探偵のように

リハビリ中の本田をバルセロナの病院まで探り当てる、

時には行きつけのレストランといった

プライベートな領域まで踏み込んでいく木崎氏。

 

何ヶ月も一言も発せずに

原稿を書くことを焚き付ける、

はたまた、本当にサッカーが書きたいことなのか

木崎氏を根本的な問いかけで揺さぶっていく本田。

 

攻め手受け手が代る代る入れ替わる、

一切の予定調和がない

せめぎ合いが繰り広げられます。

 

これからもずっと続いていくであろう、

お二人のアングル終わりなき闘争

観客として愉しんでいきたく思います。

T.HASE拝。

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