『伝えることから始めよう(高田 明 著)』をジャパネットのたかた社長ばりにプッシュする。

      2017/01/23

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ジャパネットたかた前社長高田さんの著作であるが

ビジネスひいては人生の指南書としてすごく面白かったです。

 

どこを切っても商売のエッセンスがつまっている。

例を挙げれば、

ビジネスマン用のボイスレコーダー

お年寄りの方が物忘れをしないよう

メモ代わりに使う用途を促して

新たな販売チャネルを獲得したくだり。

シニア層に使いやすいようボタンを大きくして

マニュアルを簡便なものに作り変えることで

同じ商品でも違ったニーズに応えられる

モノになるという、転換の発想力に舌を巻きました。

 

著作をちゃんと読むまでは、なんで近くの量販店でなく

ジャパネットで家電などを買うのか消費者心理が疑問だったのですが、

お客様に”信頼”を売っていたんですね。

高田さんから買えば安心だという担保の気持ちが商品なのです。

 

 

改めて、YouTubeにあがっている

高田さん出演のテレビショッピングを見てみました

(いくつかあるので検索してみてください)。

・甲高い声 ・独特の訛 ・重要なキーワードを連呼

などはよく特徴として挙げられます。

 

加えて、身振り手振りが流麗だなぁと見受けられました。

よく、IT業界の界隈で”ろくろを回す”という表現が用いられますが、

高田さんの手の動きはスピード感などかなり洗練されています。

トーク内容のイメージを増幅させる機能としてその役割は大きい。

喋りはちょっとバタ臭い感じなのですが、

手元の動きがスタイリッシュに映る為、絶妙なバランスを保っております。

音声がアテンション(注意喚起)となり、

画の動きが興味を引き止める力となっている。

 

 

あと、ツッコミどころがあるのが親近感を生んでいる。

生放送中に胸ポケットに入れた携帯に電話があり

咄嗟に出てしまった、と失敗談を語られています。

かなりウケたのですが、テレビでありえないでしょう普通

台本を用意せずに番組をつくることでドライブ感が生まれている。

今日も何かあるのでは!?、と思わずチャンネルを回してしまいますよね。

(表現が古いか^^;)

多少の隙があったほうが、話題になりやすいということです。

 

今はジャパネットを離れて

自身の事務所「A and Live」を立ち上げられています。

プロ中のプロ経営者として

水面下で企業再生などの引き合いが

数多あるのではないのかなぁと想像されます。

今後のご活躍にも注目していきたく思います。

 

T.HASE拝。

 - コラム_T.HASE, 本・マンガ