稀勢の里 横綱昇進と、四字熟語からの解放。

      2017/01/25

稀勢の里「横綱の名に恥じぬよう精進致します」と口上

稀勢の里関横綱昇進おめでとうございます

日本出身横綱の誕生は平成10年に若乃花が横綱に昇進して以来、

19年ぶりとのこと。そんなに時が経ったのか。

 

口上の際に、四字熟語が無かったですね。

田子ノ浦親方と稀勢の里の、

親方「え!?四字熟語はナシか??一緒に考えよう、寛!!」

横綱「いや、自分はそういうのは苦手ですので‥。自然体でいきます。」

親方「そうか、○○○○とかいいと思ったんだけどなぁ(ブツブツ)。」

横綱「‥‥‥‥。」

親方「○○○○、これとかどうよ!?ほら」

横綱「‥‥‥‥。」

みたいなやり取りを勝手に妄想しました(※事実とは異なります、ご了承ください)

 

力士が昇進時の口上に入れた四字熟語

若貴ブームの最中、貴ノ花関”不撓不屈”が端緒となっております。

読み方が難しい言葉を敢えて選んだのでしょう。

横綱昇進の際は不惜身命”、””の文字でリンクさせており

広告マンとしてはなかなかの策士だな、と思いました。

キャッチコピーって重要ですからね。

若乃花関があとに続くことで

四字熟語を口上に含むことが流れになった訳です。

 

朝青龍関一生懸命”がストレートですが、衒いがなく

ご本人のキャラクターとも相まって個人的には一番好きであります。

 

私にとって相撲取りは絶対になることが不可能な職業のひとつですが、

もし自分が横綱に昇進したら、口上をどう述べるか!?

ことわざを織り交ぜて表現するかもしれない。

 

『三たび肱を折って良医と成る。

面壁九年。肝胆を砕く覚悟で、日々精進します』 とか^^;

 

いざ考えてみると、結構難しいものだ。

凝った言い回しを一生懸命に考えた挙句、

言い方を間違えたら元も子もないですからね。

 

稀勢の里関があえて四字熟語の流れに乗らなかったことについて

深読みするのも野暮なものですが、

自分らしさを貫くという意志の強さみたいなものは感じます。

 

T.HASE拝。

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