ドラマ『カルテット』のブレることのないリズム。
2017/02/23
TBSドラマ『カルテット』、第二幕に入りますます目が離せません。
仕掛け・伏線が多々盛り込まれており、
視聴後にツィッターのタイムラインを追って
『あーこういうことやったんやね』と
腹落ちさせております。
第一話の唐揚げのくだりなど、
まきさん(松さん)がどういうリアクションしていたか、今一度確かめたくなる。
『仕事を引退したら一気に観たいドラマ』の1本にエントリーしました。
『真田丸』もその内の一本。これはいずれ取りまとめた記事を書きたいと思います。
『カルテット』は作品のクオリティに実に真摯で
”視聴率”に一切媚びてないのが良いですね。
普通に考えたら、松たか子(以下、敬称略)の
疾走した旦那と重要な役どころで且つ出演パートも長くなるなら
話題になりそうなイケメン!?俳優を持ってきそうなところです。
宮藤官九郎だと失踪したことにも非常にリアリティが伴っておりました。
細かい芝居が上手いんですよ、クドカンさん。
私もワナワナとキョドった時は、思わず手を口に持っていきますもん。
第六話は、高橋一生を顔面包帯姿、松田龍平を地下に幽閉、と
男性陣の露出を大半カットするという潔さも清々しい。
それぞれのキャラクターへの人気が高まったところでこの肩透かしですから、
女性ファンの方々の飢餓感もさぞ煽られたことでしょう。
毎回満遍なく主要の俳優は画面に出す、という暗黙の了解をほどいて、
あくまで”人物と物語の丁寧な描写”に則った構成となっております。
複数回観ている人が多いだろうから、放送終了後のDVDなどは売れると予想されます。
単純な”リアルタイムの視聴率”という指標でそのまま評価が下るのは惜しい。
コアなファンを獲得することが、うまくスポンサーサイドへの利潤に繋がり
テレビ局も含めて”三方良し”の状況になればと希います。
T.HASE拝。