エイプリルフールですが嘘はつきません。「嘘をつく映画」をつくりたいのはウソじゃない。

   

以前にもお伝えしたかもしれませんが、

三谷幸喜作の

『君となら〜Nobody Else But You』という

ウソが更なる嘘に連鎖していく舞台が

笑撃的もとい衝撃的面白さだったのです。

NHKのテレビでやっていたのですが

三谷さんのホンとのファーストコンタクトであり、

いまだにこのインパクトを越える物語をみたことがない。

…少し言い過ぎかもしれませんが、

豊穣なイメージを壊したくないこともあり

『君となら』は以来、封印しております。

 

悪気のない、虚栄心からついてしまう

ウソに、人間の悲哀を感じ惹かれるのです。

なぜ人は自分を大きく魅せたがる生き物なのだろうか。

 

達観している方もいらっしゃいますが、

ミエの呪縛から逃れることはなかなかどうして難しいもの。

 

 

自分がいつか映画を撮るのなら

「ウソ」をテーマとした作品にしたいと目論んでいます。

先月まで追い続けていた

ドラマ『カルテット』も「嘘」を基調としたストーリーでした。

 

ポイントとなる点なのですが

”起点となる嘘は1人1つ”であるということです。

ひとつのウソに対して99のリアリティで成立している。

よってギリギリ最後まで話が破綻しない訳です。

いずれはラスト1ピースが明かされて

ジグソーパズルはバラバラとなり、大円団を迎える訳ですが…。

 

小気味良い”ウソ”が愉しめる映画を

どなたかご推薦頂けますと幸いです^^

 

 

因みに前出の舞台『君となら』ですが、出演者さんも非常に魅力的でした。

亡くなられましたが佐藤慶さん

重厚な雰囲気がコメディにミスマッチして

良かったんですよね。

 

T.HASE拝。

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