イチローとゴジラ松井タイプ。どちらの”広告宣伝バッター”を目指す!?〜週末ポエム〜 

      2017/05/01

ゴジラ松井のようなホームランバッター イチローのようなヒット量産型バッター
認 知 人 気
広く知られる(数) 好きになってもらう(質)
プッシュ型 プル型

広告宣伝の仕事を整理してみたが、

商品やサービスを買ってもらうのには

認知人気が必要である。

そして、私は広告マンの端くれとして

イチローのようなヒット量産型タイプを目指して

毎日バットを振り続けている=ブログ記事更新を続けている

(若干サボりながらではあるが)。

 

これはほぼ日糸井重里氏からの影響が大きい。

糸井さんは以前、広告業界における

名うての長距離砲コピーライターだった。

ゴジラ松井のごとく、ドでかいホームランを何発もスタンドに叩き込んでいたのである。

そして、現在はほぼ日のサイト運営において

毎日コツコツとヒットを打ち続けるイチロータイプに変容されている。

ほぼ日も、サイトのオープン当初は殆ど知られていなかった存在に違いない。

毎日打席に立ち続けることで、コアなファンに支えられて

やがて会社も上場するに至ったのである。

糸井さんはインターネットの無限の可能性をいち早く嗅ぎ取り、

小さい人気からひとつずつ積み上げていけば

大きな認知が獲得できることを見据えていたに違いない。

 

 

認知の方法はテクノロジーの進化を遂げており、

例えばテレビや屋外広告などはやがて、

個人の興味にあわせたCMがモニター表示されるようになるに違いない。

リーチするように企図された広告宣伝物が、無意識下に刷り込まれていくイメージだ。

 

一方、人気を獲得する方法については

人の感情に基づいた、不変的なものである。

泥臭く頑張っている姿を応援したくなるのが、情ってものである。

 

プレミアムフライデーを例にとって考えると、

上記のエントリーで私は”スベる”と予想しているが

典型的な「認知は獲得できたが、人気は出ない」ので定着しないであろう施策である。

相当のコストをかけた広告出稿量で、かなり多くの人へ

短期間の内に”プレミアムフライデー”は認知されることとなる。

これは多額の予算と政治力が産んだ”ドーピング・ホームラン”と言えなくもない。

が、繁忙する月末の金曜に設定されるなど

あまりにも世情とかけ離れており、人気・世の中の支持を得ることは難しいのが明白である。

裏を返すと、人気をお金では買えないのである。

 

広告宣伝の在り方として、熱くてコアな人気を少しずつ地道に育てつつ、

然るべきタイミングで認知を広げる為に、まとまった予算を投下するのが良いかと考えている。

毎打席ヒットをうち続けられるホームランバッターが理想なのだがそうもいかないので、

どういった手順でコストをかけていくのか、差配の必要があるということだ。

コンテンツが溢れているこの時代、

いずれにせよ広告宣伝するのにコスト=手間暇がものすごくかかることだけは間違いない。

継続的にアプローチしてないとすぐに埋没してしまう。

地道に毎日1本ヒットを打ち続けて、1年くらい立てばようやく

”あの人なんかやってるな” 位に認識されるようになるであろう。

ホームランを打つ日を見据えて、忍耐強くバットを振り続けるのみである。

T.HASE拝。

 - コラム_T.HASE, 企業・ビジネス