『一流の本質(クックビズ株式会社 Foodion 著作) 』を読んで最前線にたつ料理人の姿勢を学ぶ。
2017/05/24
若い頃に洋食屋さんで2年ほどバイトしていたこともあり
”厨房”という職場自体に興味があります。
よって、日本のドラマで一番好きなのは
三谷幸喜作の『王様のレストラン』です。
様々な料理人にインタビューした本ですが
多くの方が共通してお店の独立当初にお客さんが来店せず
崖っぷちのような状況を経験されています^^;
修羅場を耐え抜かれれた一握りの人達が
生き残っている世界、ということでしょう。
あやむ屋 永浜巧さんの話で
”ちゃんとした仕事は誰かが気付いてくれる”というくだりがあります。
お店のオープン当初にお客さんがまばらだった頃、
突然リーガロイヤルホテルのソムリエ岡さんが来店して
お店を気に入られたことで、飲食業界への口コミが広がったとのことです。
運命的な転機を逃さないように、
日々手を抜かず仕事に当たる大切さを気付かされるエピソードで
改めて身を引き締めました。
こういった希少なチャンスはいつ何時巡ってくるかは分かりません。
伝統的なフレンチの『銀の蓋による演出』と
日本料理の『器とかぶの二重で蓋をした「かぶら蒸し」』の
文化的な共通項など、料理の世界は探求し始めると非常に奥深いです。
もう少し歳を重ねて猶予が生まれたら”食の文化”を堪能したいなぁ、
なんて妄想しつつ、指を加えながらこの本を読んでおりました。
T.HASE拝。