『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ(川上和人 著)』を読んで鳥への憧憬の理由を知る
2017/06/08
鳥類学者・川上和人さんの文章が軽妙洒脱で
すごく読みやすい鳥に関する研究コラムです。
そもそも、スズメの体重はわずか20gだ。約3千倍の体重を持つ私に換算すると
150万kmの大移動である。月まで二往復
弁当代だけで破産する距離だ。(文中より引用)
数字で示されると、鳥の身体能力の高さをより伺い知ることができる。
月まで二往復ってとんでもない距離やな
・二足歩行
・昼行性
・視覚と音声によりコミュニケーションをとる
・主に一夫一妻制
など人間と多くの共通項を持ちながら
加えて空を飛べるという大きなアドバンテージを持つ
鳥に対してあこがれを抱く理由も納得できる。
理系に関する知識が皆無であることから、
研究所説のようなものを読むと
あらゆる情報が目からウロコなのであります。
ニワトリの特徴といえば赤いトサカだが、これは皮膚を通して
血液の色が見えているのである。
〜あそこは羽毛が生えていないハゲなのである (文中より引用)
王冠のような存在感を放つ
ニワトリの立派なトサカだが、
実は禿げてたとは^^;
生物が進化の過程において
形状・動きなどあらゆることに意味がある、
合理的にDNAが形成されている
ということの一端が分かる著作です。
重力から自由になる、というのが
人間が描く夢のひとつですが、
鳥にはいつまでたっても敵いそうにないな…。
T.HASE拝。