シン・ゴジラの全世界上陸を願う。
2016/10/12
昨今は、製作委員会方式だったり
役割の分業化が進む中で
庵野秀明総監督に全権を託した
配給元の東宝さんに拍手を送りたいです。
庵野さんは野球で例えると
とんでもないクセ球を投げる変化球ピッチャー。
そんなシンカー投げの投手に
ゴジラ映画の先発・完投を任せたら、
意外にも全球ストレート勝負した、というイメージです。
エンターテイメントの手法が徹底的に貫かれている。
例えば、
「巨大生物!?そんな馬鹿なことあるか…」
「(次のシーンで)ゴジラ登場!!マジかよ!?」
みたいな【フリがあって→落とす】という分かりやすい演出を随所に行っています。
長谷川博己さんが演じる正義感溢れるオーソドックスな主人公像、
熱が篭ったスピーチのシーンも、昔のヒーロー物のようで逆に新鮮に映りました。
映画は様々な捉え方があるかと思いますが、
私の感想は
『ものすごくマジメな顔をして
ギャグを言っているので
笑って良いのかよく分からない。』
でしたね。
老若男女が愉しめるパニックムービーに仕上がっています。
エヴァンゲリオンのオマージュも多いですが知らなくても大丈夫です。
CGや特撮の技術に関しては
ハリウッドに遜色ないものに映りました。
リズム感など編集のキレも重要なのでしょう。
画の全容を見せない(もうちょっと見たい箇所で切る)感じが
よい塩梅で、監督の手腕に改めて感服しました。
また庵野さんに好き勝手に撮ってもらいたいので
是非ゴジラがヒットすることを請い願います!!
T.HASE拝。