SMAPにおける極私的3つのターニングポイント。

      2016/10/12

SMAP解散…「休むより解散したい」/FAX全文

非常に残念な結果となりましたが、

本意でないことはやるべきでないので

メンバーの意向であればやむを得ないかと思います。

 

私が考えるSMAPのブレイク分岐点3つを挙げてみます。

①「夢がMORI MORI」

この当時、森脇健児さんと森口博子さんはかなりの売れっ子で

SMAPはあくまでアシスタントとしての立ち位置だった。

番組ではキックベースがプッシュされており、

”森括り”で若干、元メンバーの森且行さんが立ってたように記憶する。

「MORI MORI DREAMS」とか懐かしすぎる。

 

②$10

デビューしてからしばらくの

所謂”アイドルソング”は印象に残らなかった。

が、紅白の時にたまたま見ていた

「$10」がすごく格好良い楽曲で

インパクトを受けたのを覚えている。

ブラックコンテンポラリー寄りのトラックで

ボーカルにもフェイクが重ねられ、非常にスタイリッシュに映った。

林田健司さんの提供曲ですね。

林田さんはラテンっぽいノリもあり、SMAPの楽曲選定は

田原俊彦的な流れを汲んでいると勝手に捉えている。

 

同じく林田さん作の「青いイナズマ」

小気味良い楽曲で、この辺りのリリース作品は

マニアックな匂いも漂う面白い曲が多い。

参加ミュージシャンもかなり豪華で多種多様である。

前出「$10」「青いイナズマ」を編曲した

CHOKKAKUさん(ラルクの「虹」など手がけている)は

私の好きなプロデューサーさんである。

CHOKKAKUさんのアレンジは各楽器のアンサンブルが

うまく絡み合っており正に巧みの技だ。

 

③草なぎ剛主演「いいひと。」

キムタクを起点として各メンバーが

ブレイクを遂げていく中、

草なぎくんだけは地味な印象が拭えなかった。

「いいひと。」に主演が決まった際も

穿った見方をしていた。草なぎくん大丈夫かな!?と。

 

ドラマが始まり蓋を開けてみたら驚いた

めちゃハマリ役やん^^;

(因みに私は当時かなり地上波のドラマをみていた)

独特な間合いで演技も確かな安定感がある。

なにより”誠実な姿勢”が画面から伝わってくる。

 

完全に彼の技量・タレント性を見くびっていた。

草なぎくん、ホンマごめんなさいでしたm(_ _)m

 

その後の役者としてのキャリアについては

皆さんご存知の通りである。

 

草なぎくんの実力を見ぬいた上で、

ドラマ初主演に最適な役柄を選び

SMAP最後の隠し玉として投入した

マネージャーさんの戦術眼には恐れいる。

すべて意図したものかどうかは定かではないが

出ている結果から類推すると打つ手が的確すぎる。

 

 

その昔、アイドルというジャンルは

どうしてもエース/その他のメンバーという

構図になりがちだった。

その図式を崩すべく、各メンバーのソロ活動を充実させ

全員がメインに立てるところまで引き上げ

スーパーグループへと変貌を遂げたSMAP。

その足跡は確かに私の記憶に刻まれている。

 

それにしても、

”時代遅れのオンボロに乗り込んでいるのさ

だけど降りられない 転がるように生きていくだけ”

(俺たちに明日はある)

という歌詞通りにグループを続けていくのかと思っていましたけどねぇ。

 

T.HASE拝。

 - コラム_T.HASE, 音楽