スターウォーズ:エピソードⅣ 新たなる希望に原点回帰して改めてその魅力を再認識する

      2016/12/18

『ローグ・ワン』鑑賞後に

『エピソードⅣ』久しぶりに観ましたけど

やっぱいいですわ〜。

余白があるのが良い。

導入〜中盤位までは登場人物紹介のパートで

テンポも緩やかなので、以前は冗長な印象もありました。

改めて見返すと、それぞれのキャラクターが

しっかりと把握できるよう

会話や動きなどで丁寧に描かれている。

 

穏やかだった中盤までの流れに対比して、

ラスト10分、デス・スターに突入した

XウイングとTIEファイターの

ドッグファイトからは一転して

2〜3秒でカット割り(もっと短いかな!?)してるので

抜群のスピード感が生まれている。

 

正に、緩急が生み出すスリル&マジック

 

出てきた登場人物が次々とインサートしてきて

まったく飽きさせない画が続く濃密なラストファイト。

オビ=ワン・ケノービの心の声が聴こえてきたところで

一瞬の静寂ジョン・ウイリアムズの劇伴が交錯して

感極まります。

ルークの発射ボタンを押すという

まことにシンプルな動作

ここまで劇的に演出できるとは。

ルーカス監督の手腕に恐れ入ります。

 

 

昨今の映画は見せ場の多さが求められるので

ハリウッド作品などは特に全編に渡って

画に情報量を詰め込んだものとなっている。

ポップスミュージックに例えると

最初から最後までサビみたいな状態になりがちである。

 

ハンドルに遊びがあることで、

印象的に魅せたいシーンが引き立つこと

エピソードⅣが教えてくれます。

 

 

T.HASE拝。

 - コラム_T.HASE, 映画