『常識の超え方 35歳球団社長の経営メソッド(池田純 著)』を読んでベイスターズ再生の理由を知る

   

知人と会話をしている際に

横浜ベイスターズの話題が上ることが重なったので、

球団社長だった池田純さん(2016年に契約満了で退任)の

著作を読みましたが面白かったです。

 

横浜ベイスターズは2011年にDeNAが買収後、

2011年当時は 24億円の赤字

5年後の2016年に5億円を越える黒字に転じており

ハマスタの座席稼働率は93.3%

全試合ほぼ満席を達成しております。

 

経営手法組織(球団)は如実に変わることを見事証明されました。

 

かつては「プロ野球の経営は別に黒字じゃなくたっていい」ことが

常識であり、赤字を本社が広告宣伝費として補填するのが常でした。

 

球界の常識を疑って様々な問題を精査し、ファンへの共感を得るためにたゆまない情熱を注ぐ。

様々な利害関係者と「大人と大人らしく付き合う」

粘り強いコミュニケーションをはかる。

時には失敗も含めて、少しずつ色んな事象を積み重ねながら

理念を着々と現実化していった過程が克明に記されています。

 

プロ野球をスポーツ・エンターテイメントと再定義。

◎球団醸造のオリジナルビール「ベイスターズ・エール」「ベイスターズ・ラガー」を販売

「バズーカータイム」(バズーカー砲でプレゼントやボールをスタンドに打ち込む演出)

「ハッピースター☆ダンス」(音楽とダンスのイニング間のイベント ラッキィ池田が振付を担当)

トイレに行く暇もない位、様々な工夫を凝らして

ボールパーク(球場)のエンターテインメントを実現。

グッズの色やデザイン、背景にあるストーリーなど

ディティールに拘る気概などもヒシヒシと伝わってきます。

 

ベイスターズは横浜スタジアムを2016年にTOB連結子会社化しました。

以前は球場メシといえばジャンクなのに高い、満足度の低いイメージでしたが

球団と球場の経営を一体化させることで、

「本物の球場メシ」への改革が進んでいるようです。

 

ここまで記事を書き進めてベイの魅力を語っているとなんか

ハマスタ行きたくなるよ。

プレミアムチケット化しているようですが、

知人の方々、いずれかのタイミングで一緒に試合見に行きましょう!

 

池田純さんはこれから、B.LEAGUEに所属する

川崎ブレイブサンダースの経営を手掛けられるようでこちらも注目です。

 

それにしても、著作のエピソードで紹介されていた

私は35歳で球団社長に就任した時、某球団OBの方から

「お前、大学野球じゃねえんだぞ」と突然怒鳴られた

某球団のOBって誰なんでしょうか!?

すごい世界だよ、プロ野球^^;

様々な思いをバネにしながら、ベイスターズを上昇気流に乗せた

池田さんを始め経営陣の方々に賛辞を送ります。

 

T.HASE拝。

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