映画『バッド・ジーニアス』手に汗握る逸品でした(ネタバレほぼ無し)

   

映画『バッド・ジーニアス -危険な天才たち』

タイクライムエンターテイメント作品で現在上映中ですが、

掛け値なしに面白かったです。

前回の記事でご紹介しました『カメラを止めるな』と同様、

公式サイトや予告編を全く見ずに前知識なしで鑑賞することをオススメします。

 

スリリングな展開を楽しみたい人にはうってつけの映画です。

 

 

(ネタバレは無しですが、まだ観てない方はご留意ください)


 

『天才的な才能を持ったエリートが、道を誤り転落しながらも

泥臭く這い上がり成長を遂げる物語』が私は好きなのです。

漫画のキャラクターでいうと、スラムダンクの三井寿やドラゴンボールのベジータなど。

最初はほんの出来心で始めたカンニング行為

エスカレートして雪だるま式大きくなっていく。

悪事に手を染めてしまった主人公リンは一体どうなるのか!?

最後の舞台となる試験会場でのカンニングは怒涛の展開で目が離せませんでした。

登場人物たちの心の機微の変化も描かれており

青春映画という側面も持ち合わせています。

 

監督・脚本のナタウット・プーンピリヤさんですが

長編作品はこれが2本目(!)とのことです。

スローモーションを多用したキレのある演出・カット割り

効果音・劇伴の付け方も含めて洗練されたフィルムワークです。

歩道橋の上でのシーンなど、止め画も印象に残る作り方で思わず見入りました。

 

メインの役者さん達はオーディションで選ばれた、演技経験の無い人も

いたとのことですが、それぞれが当て書きされたように

役柄とマッチしていましたね(タイ語が不明なので喋りのニュアンスは不明)。

 

前述したように『バッド・ジーニアス』はタイの作品ですが、

世界に目を向けると面白い映画はまだまだたくさんあるということでしょう。

国・地域を問わず色んな作品に触れていこうと思いました。

信頼のおけるインフルエンサーさんの口コミをみて興味を惹かれたら

事前情報を入れずにそのまま映画館へ脚を運ぶケースという

ケースがますます増えてきそうです。

 

T.HASE拝。

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