新潟県新発田市の蕗やこうじ記念館へ行ってきた

      2016/08/07

新潟県新発田市の蕗谷虹児記念館へ行ってきた。

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平日に休みが2日あったら一泊旅行に出ない手はない。

新幹線は片道一万円と高いけど、自分の半生をかえりみると

あまりにも遊んでこなかったので死ぬ間際になって

カネを使い切れずに焦るかもしれない。

深夜バスなら安いけど、移動時間もコストなのでカネだけ

節約して得した気になるのは錯覚である。

 

なんで蕗谷虹児に興味を持ったかというと、

たまたま本の装幀のことで頭がいっぱいだったとき

『花嫁人形』の署名本を神保町で見て驚いたのがきっかけだ。

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著者自装らしいが、美しすぎる。書き文字もすごく面白い。

この本は自伝的小説なのだけれど、いきなり新潟のしにせの廻船問屋が時代の波に

のまれて廃業して新しく活版印刷業を始めて活字拾いから

版下絵描きまでやり…と、こちらのフェティシズムに

ビンビン訴えてくる内容で興奮してしまった。

で、たまたま蕗谷の出身地の新発田で企画展が開催中なのを

幸いふらっと行ってきた。

全く知らなかったのだけれど、中原淳一や高畠華宵みたいなポジションの

挿絵画家だったそうだ。大正時代の少女雑誌の表紙や絵本などを多く手がけている。

さらに詩人でもあり、「金襴緞子の帯締めながら 花嫁御寮はなぜ泣くのだろ」で

始まる「花嫁人形」は蕗谷虹児24歳のときの作品である。

挿絵作品は膨大で、詩作も多いが、小説作品は多くなく、

Wikipedia的には「挿絵画家、詩人」という肩書になっている。

しかし八十年の生涯はそれにとどまらない多方面な活躍で、

黎明期の東映動画で日本初のアニメーションの制作にも関わった。

私は前述したように装幀家・フォントデザイナーとしての面に強く惹かれる。

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 新発田市はけっこうさびれていてシャッター商店街みたいなことになっていたが、

新潟市は活気があった。とにかくあそこは地形がすごい。

広範囲が中州みたいになっているので何かと思ったら

信濃川が市の真ん中をえぐっているのだ。

こんな天然の良港だったらそりゃあ古くから栄えるはずだと思った。

観光スポットも豊富で、新潟市観光循環バスというものもあり、

500円で1日乗り放題だったが、歩きだけでもけっこう回れる。あと魚が旨い。

漁協直営の食堂の焼魚定食なんか笑っちゃうほどトロトロで旨かった。

kanagawa拝

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