伝説のジャンプ編集者・マシリトさんの話が激おもしろい そして課金ゲームへの憂慮
2016/04/07
鳥山明さん・桂正和さんの編集者で有名な
マシリトこと白泉社代表取締役社長・鳥嶋和彦さんと
カドカワ会長・佐藤辰男さんの対談が面白かったです。
「モノを創ること・売ること」の
エッセンスが凝縮された内容でした。
伝説の漫画編集者マシリトはゲーム業界でも偉人だった! 鳥嶋和彦が語る「DQ」「FF」「クロノ・トリガー」誕生秘話
枚挙に暇がないので詳細は記事に譲りますが
例えば「ドラゴンボール」の背表紙が
1枚絵になっているくだり。
売上増加(全巻集めたくなる仕掛けと)と
仕事の簡略化(イラスト制作を1回の発注で済ませる)を
両立させるセンスなど、
考え抜かれた所業が、爆発的な売上部数という結果に
繋がっていったのが伺い知れます。
ジャンプの方針
「友情・努力・勝利」について
鳥嶋氏:
ああ、全く無意味ですね。あんなのはバカが言うことですよ。
――ちょ(笑)。
佐藤氏:
ええと(笑)、それは、創刊当時は合っていたけど、今は違うということ?
鳥嶋氏:
昔から変わってないですよ。
もっと正確に言うと、「友情」と「勝利」は正しいんです。でも、「努力」は子どもは大嫌いなんです。実際、昔アンケートをしっかりと取った結果は「友情・勝利・健康」だったんだから(笑)。(リンク先の記事より抜粋)
確かにドラゴンボールは
汗水たらして根性出して、みたいな描写はなく
キャラの姿勢はあくまで皆んなドライです。
努力とかあえて口に出すものでもないというか。
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クロノ・トリガーでの
鳥山明+堀井雄二+坂口博信のドリームチーム結成、
鳥嶋さんのプロデューサーとしての才覚が成し得た大仕事だったと
この記事で知りました。
私は特にゲーム好きではないのですが、
初期のドラクエ・FFの音楽には影響を受けています。
3和音で構成されいていた楽曲をコピーしていましたし
現在、DTMで楽曲制作している端緒になっているのは間違いありません。
最近のゲームはワクワク感がなくなった
という話に至りますが、
古い世代の人間から言わせてもらうと
課金ゲームにはどうしても抵抗感がありますね。
面白いゲームをつくることでなく、
いかにユーザーにお金を消費させるかが
一義になっているように思えてしまいます。
初代ファミコンからゲームの発展と共に成長し、
ジャンプ黄金世代を通過できた自分は
恵まれた時代に生まれてきたなぁと
感慨に耽りました。
T.HASE拝。