木村拓哉主演ドラマ『A LIFE 〜愛しき人〜』をレビュー。

      2017/01/16

 

木村拓哉主演ドラマ『A LIFE 〜愛しき人〜』 を

TVerにてチェックしました。

 

三谷幸喜(以下、名前はすべて敬称略)が以前

佐藤浩市を評して、映画俳優として

”毛髪の量が丁度よい”と述べられてました。

木村拓哉浅野忠信も同様に

毛髪量では映画のような重厚を醸し出していました。

 

 

‥さて。ここからはネタバレ含むのでご留意ください。

 

 

前半は”おっ!?”と思ったのです。

柄本明演じる院長の手術が失敗して

木村拓哉が一敗地に塗れるか!?と。

後半、一気に巻き返して

最後はやはり負け知らずのキムタクでした。

いち視聴者としては

懊悩する等身大の演技を見てみたかったのですね。

無敵のヒーローを演じ続けなければいけない

木村拓哉という役回りの難しさ。

内容がてんこ盛り過ぎるので、恋愛要素は削って

職業モノドラマとして医療現場の描写に

焦点を当てた方が良いと思いました。

 

手術のシーンなどはかなり手が込んでいましたが、

ちょっと演出が古いかなぁと個人的には感じました。

TBSの日曜21時枠だとこうなるか。

 

ひとつ挙げると、

劇伴・効果音の付け方がオーバーエモーショナルになっている。

医療モノで話は湿りがちになるので

BGMは無機質なテイストで良いのでは。

分かりやすい画づくりは、クリエイターというより局の意向なのでしょうが、

最近はhulunetflixなどで海外ドラマに触れている人も多いので

スタイリッシュな映像でも視聴者には充分に伝わると思われます。

 

あと、主題歌の担当がB’zだった訳ですが、

エンドロールに台詞と被らせるのは如何なものなのか。

(TVerで観たのでオンエアでは違っていたら恐縮です)

放送の当日まで伏せたサプライズ演出なのであれば

しっかりと歌のみを聴かせるべきかと。

 

視聴率の推移や如何に。20%超えが至上命題でしょう。

バズらせるのにはノイズが必要なので、

浅野忠信マツケン

壊れていく危うい演技

期待したいところであります。

浅野忠信の、壁パンチからの

絵で穴を隠すところのくだりは

謎めいており面白かったです。

 

T.HASE拝。

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