久方ぶりに震えるような【サッカー日本代表 アジア最終予選】が見られそうだ

      2016/10/12

本田「戦術以前に気合や根性が足りない」W杯最終予選 UAE戦後の選手コメント

近年、アジア最終予選を困難なく勝ち抜けてきたお陰で

若干興味が薄れていた代表戦。本大会から観戦すればOKとしていた。

皮肉なもので初戦を落としたことで、

グッと前のめりに応援せざるを得なくなった

 

本田(選手名は以下敬称略)がミランでの鬱憤を晴らすかのような

身体ごとねじ込むヘディングシュートを決めての幸先良いスタート。

ヤットから7番ボランチを引き継いた新戦力の大島僚太

注目して試合をチェックしようかなと高を括っていた。

 

が、FKを直接決められ、流れが悪い時間帯に試合を切ることができず

逆転をくらい、その後は終始苛立ちに満ちた試合展開となった。

 

UAEとの地力の差はほぼ無く、むしろ試合運びは

向こうの方が上のように見えた。

ホームで試合のイニシアチブを握れないとなると相当に厳しい。

 

本田・岡崎・香川のトライアングルが攻撃の核だろうけど

あまり3人が有機的に連動しているシーンを目にしたことが

無いように個人的には見受けられるんだよなぁ。

サッカーの面白いところでもあり難しいところでもあるんだけど

必ずしも良い選手を並べれば勝てるというものでもない。

組み合わせの妙があり、バランスを配慮して再考の余地があるのではないだろうか。

ポイントゲッターを岡崎とするのか、香川とするのかが

今ひとつ焦点がボヤけているように写る。

 

過去の代表を紐解いても、

2002年日韓⇒鈴木隆行の泥臭いポストプレーから中盤の選手がゴールを狙う

2010年南アフリカ⇒守備固めて、本田のワントップにボールを当てる

など、シンプルな攻撃の方が単純であるが結果は出ていた。

ザックジャパンから連綿と続く

”ダイレクトでパスを繋いで中央をこじ開ける”というアタックは

美しくはあるが、ひとつのオプションと考えないと

相手方に読まれて真ん中を塞がると相当厳しいスタイルである。

高さがあるフォワードの起用も今後は必須であろう。

 

あと、Jリーグで結果を出している

大久保を筆頭としたフロンターレ勢など

同一チームの選手を複数チョイスして

連携のスムーズさをそのまま代表に注入するやり方も在る。

 

守備についてはバックラインを3バックにしてセンターバックを一人余らせ

カバーリングに当たらせるという方策も視野に入れたい。

アジア予選は結果がすべてなので

比較的に与し易い相手の場合は、

色んなディフェンスのバリエーションを試してみて欲しい。

 

 

なにより、生きのいい若手選手の台頭が望まれる。

本田が南アフリカW杯で一気に頭角を表したように

現メンバーを凌駕するような

新戦力によるチーム活性化にも期待したい。

 

今回の敗戦が本大会出場決定後に

「あんな躓きもあったなぁ〜」と笑いながら振り返れる日が来るよう

最終予選については紆余曲折ありながらも

確実に突破して頂きたいと心の底から祈念しております。

T.HASE拝。

 - コラム_T.HASE, スポーツ