SNSの「購入ボタン」は機能しない。広告の”嫌われる勇気”。 

      2017/02/15

SNSの「購入ボタン」が大失敗に終わったワケ

確かに、Facebook・インスタグラムやツィッターのタイムライン上

ポチッと購入ボタンを押してもらえれば楽ではある。

ユーザーにとってはお手軽に買物出来る訳だし、プラットフォームは儲かる。

ただし、SNS上で広告臭い広告は忌み嫌われる

無料で提供されているインターネットのサービスの大半は

広告によって成立しているのだが、できるだけその事実は伝わりにくいよう施されている。

 

SNSの購入ボタンのプッシュを促されるのは嫌気される。

ユーザー自身を”Amazonの1-Clickですぐ買う”ボタンのところまで

プルさせる・引っ張ってくる必要がある。

SNSはあくまでコミュニケーションの場であると捉えられており

少しでも商売の臭いがすると、途端にサーッとひかれる可能性は多分にある。

ネットでモノを売りやすくなった反面、

(少しでも)押し売りされる行為に対しては非常に敏感になっている

 

基本的に”広告”は、本当に欲しいと思った人を除いて

”嫌われている”という前提で考えないと消費者心理とズレることは間違いない。

 

スマホで全面広告が動画でドーンと来ると、嫌ですもん。

車などのハイブランドでも、なんでこんな枠に出稿するんだ!?と思うことがある。

あと、押し間違いやすい箇所にリンクボタンを配置する

焼畑農業的な広告の仕掛けもやめたほうが良いのではないか。

むしろ、意地でもクリックしないという意識が働く。

 

テレビや新聞など一方向から情報が流れてきていた時代と違い、

誰もが自分自身の声を発信できるようになり、

”広く告げる”ことのハードルが低くなっている。

反面、思惑は簡単に見透かされるので

モノを買っていただこうとする際は

客観的な視座の獲得が必要不可欠。

ユーザーさんと売り手がWin-Winの

友好的な関係性を結べるのがベストである。

 

T.HASE拝。

 - コラム_T.HASE