[会話]マネージメントについて考えたら、 平野啓一郎著『私とは何か』に行き着いた。

      2017/04/06

私は、会う人や局面によってかなり意識的に

キャラクターや話しの仕方を変えている

器用という訳では決して無く、その方がだからである。

まったく冗談一つ言わないこともあれば、

ふざけたことしか発さないコミュニティも在る。

どちから一方の姿を取り繕っている・クールを装っているという訳では決してない。

 

人と会話する時は事前に話を組み立てていることが多い。

勿論予定通りに行かないことは多々あるが、後手に回るのは非常に不安だ。

仕事の関係者のみならず、友人や知人との会合の場合でも

その人のことを2〜3つ調べて(SNSなど)のぞむ。

待ち合わせになるべく早めに行くようにしているのは

場の雰囲気を把握してシュミレーションする為でもある。

 

ファーストコンタクトを重要視しており

会話が流暢に進むよう、ある程度決め打ちした

質問内容をいくつか投げかけて、その後の流れが淀まないように心がけている。

ものすごく久方ぶりに会った人に対して

どう接してよいか戸惑った挙句、出だしでペースが乱れ

是正するのに困ったケースがあり、ある程度の準備は必要だと改めて感じた。

ちなみに、出会い頭の立ち振舞については

高田純次師匠から学ぶべきことが多い。

冒頭にギャグ連発して一気にエンジンをかけて場を暖める。

いい雰囲気が醸成された頃は、既にご自身はガス欠状態。

最初の印象がいつまでも続くので理には適っているのである。

 

基本的に、人の話を聞くのが好きなタイプである。

知識・知見を得たほうが身になり、興味も在るのでどんどん質問していく。

(逆に、自分の事を話すのは非常に苦手だったりする。)

サッカープレーヤーのタイプでいえばパサーであり、

目指すべきは会話のゲームメーカーである(自分は動かずに楽をしたい)。

 

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人により態度を変容させたり、自分自身が変化し続けていることに関しては

平野啓一郎氏が述べられている「分人思想」をもって捉えれば非常にシックリする。

著作の中でのエピソードで、平野氏が大学生の頃

高校の頃の同窓生と、大学の友達と一緒に飲んで

ばつが悪い思いをした、というのはうなずける。

コミュニティのクロスオーバーにより

変な汗が出たことをを思い出した。

 

よって、『おまえは変わったよ』と言われるのは

まったくもって当たり前の話であり

平野氏の言を借りると、分人の比率が日々違うのでもっともなのである。

 

 

T.HASE拝。

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