映画『君の名は。(新海誠監督)』鑑賞したのでレポしますよ。
2016/10/22
『君の名は。(新海誠監督)』観てきました。
画の流麗さについては極みに達した感があります。
人里離れた場所で流星を見に行きたくなる。
四谷や新宿など東京の見慣れた風景も瑞々しく映ります。
アニメーション的な動き(例えば人が空飛ぶような現実にはない所作)を
放棄した上で、現実的な世界を描きながらも
画の緻密さで魅了するプロフェッショナルな技量に圧倒されました。
実際の自然の美しさに勝るとも劣らない描写力です。
ストーリーは煙に巻かれた格好ですね。
初見だと時間軸が分かりづらく、全容を把握できる訳ではない。
『千と千尋の神隠し』も話はよく分からなかったので
過度に説明的でないほうが
リピーター心をくすぐられるのかもしれません。
気になってもう一回みたくなる。
頭の中に描きたいシーンが最初にいくつか浮かんで、
ストーリーを肉付けしていったのかなぁ。
新海監督の頭の中を覗いてみたい。
監督の作品では以前にブログで取り上げた
『言の葉の庭』がオススメです。
こちらは話もシンプル且つストレートで分かりやすい。
ちょっと、RADWIMPSの曲がかかりすぎかなぁと思いました。
演出に意図はあるのでしょうが、
おいしいシーンが野田洋次郎氏の声に
もっていかれてるように感じました。
そしてどうしてか、バンプの天体観測が脳内再生。
RADWIMPSではアルバム『RADWIMPS4〜おかずのごはん〜』が好きです。
作品にはヒットする色んな要素が埋め込まれていますが
プロデューサー川村元気氏の手腕による処も大きいでしょうね。
新海監督の繊細さと川村氏の胆力が相まって
爆発的な化学変化が起こった格好となりました。
いずれお二人のタッグがまた見られると思いますが楽しみです。
新海監督は戦略的にキャリアを構築されていますから、
メジャーな大作と小品をバランス良く撮られていくのではないでしょうか。
T.HASE拝。