本田圭佑×斎藤由多加【CAFE SURVIVE(Amazonビデオ)】に日本語AIの未来をみた。
2018/04/11
Amazonプライム・ビデオ
本田圭佑氏がゲーム「シーマン」を開発した
日本語AI研究のトップランナー斎藤由多加氏と
対談した番組が非常に興味深かったです。
KEISUKE HONDA CAFE SURVIVE ♯4
VS ゲームクリエイター 兼 人工知能研究者 〜AIと人間関係〜
「バイアスブレイク」
以前記事で取り上げた
ビジネスデザイナー濱口秀司氏の言葉ですが、
当たり前だと思っていることを疑う・打破することで
新しい価値観・ビジネスアイデアが
見いだせると常々考えております。
日本語は英語などに較べて構造が複雑で
AI化は非常に困難ではないか!?
と捉えていた固定概念を
シーマン斎藤氏(勝手に命名しました、ご容赦ください)の
話によって覆されました。
日本語は文法が無いという仮説(11:43頃)
日本語に文法がないと再定義して、
活用や助詞などの細かい取り決めを大胆に省くと
AIに入力すべきルールの数はかなり簡略化される。
口語に関しては、メロディで意味を解釈している(14:05頃)
メロディ認識には法則性があり
目線とメロディ(音程)によって意思が伝わるという考え方に
ポンと膝を打ちました。
同じ”好き”という言葉でも
語尾が上がる(Question) or 音程が同じ(Answer) で
意図は可変できる。
例えば ”好き…かもしれない…” という風に
微妙なニュアンスも
文語体だと複雑化しますが、
口語体の場合は、メロディ(+リズム)によって
構造をシンプル化できる。
(Su・Ki の音程・間合いの秒数 で ”好きかもしれない” という思いが伝わる)。
メロディ認識を基軸にすれば
日本語AIは”人間っぽさ”により早く近づくことができるように感じました。
以前、【Amazon Echo】について書きましたが
音声AIの市場は非常に広大です。
シーマン斉藤氏が手掛けられている
エンターテイメントを軸とした、
”答えがひとつではない”音声AI。
「誰かと会話をしたい」という
コミュニケーションに対する欲求は
歳を重ねても薄れることはない根源的なニーズなので
大いなる可能性を含んでいる。
今後もシーマン人工知能研究所の動向に注視していきます。
ゲーム「シーマン」を開発した際に
斉藤氏が声優を務め
膨大なナレーションを自ら担ったことで
メロディ認識に気付いた、とのことです。
定めた目標地点に向かっていれば
一見無駄と思えた労力も
長いスパンで考えればいずれ役に立ってくるもの、ということでしょう。
【KEISUKE HONDA CAFE SURVIVE】エピソード1では
本田氏のメキシコでの様子も
インサートされています。
SVホルンのクラブ経営など多動力を発揮しながら、
未開の地でフットボールの挑戦を続けている姿に、
常に刺激を受け続けております。
T.HASE拝。